The Road from Project Manager to Agile Coach プロジェクトマネージャーからアジャイルコーチへ
Lyssa AdkinsのCoaching Agile TeamsのWill I Be a Good Coach? から気になったところを抜粋。
- 作者: Lyssa Adkins
- 出版社/メーカー: Addison-Wesley Professional
- 発売日: 2010/05/18
- メディア: ペーパーバック
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The Road from Project Manager to Agile Coach プロジェクトマネージャーからアジャイルコーチへ
- プロジェクトマネージャーとアジャイルコーチは、チームに対してのアプローチが全く異なる。
- プロジェクトマネージャーは、計画、コントロールし、全体を監督する。
- アジャイルコーチはガイドする。
- プロジェクトマネージャーの成功は、プロジェクトの成功です。
- アジャイルコーチの成功は、チームの継続的改善とチームのハイパフォーマンスの追求です。
- 両者はまったく異なった焦点を持ち、まったく異なった行動をします。
- この考え方の違いにより、プロジェクトマネージャーがアジャイルコーチになるにはより多くの時間がかかります。(それが私(Lyssa Adkins)でした)
以下の表に、あなたがコーチになるための考え方の変換をまとめました。
プロジェクトマネジメントの信念 | こう置き換える |
---|---|
計画し、計画の通りに仕事をします。 | ”計画すること”は重要だが、計画自体は役に立たない。 |
要求(スコープ)・時間・コスト(予算)の3つの制約は互いにトレードオフの関係にあり、コントロールできる。 | 時間と予算(チームの人々)は一定を保つ。 要求(スコープ)のみが変動である。 |
計画は、アクティビティの段階(要件、設計、開発、テストなど)を通してプロジェクトを完成させるにつれ、時間の経過とともにより正確になります。 | 計画は常に変更され、チームの実際のパフォーマンスに合わせて調整されるため、計画は時間の経過とともに正確になります。 |
時間通り、予算以内、要求通りであることが成功です。(QCDの達成が成功です) | 顧客が必要とするビジネスバリューを顧客が得ることが成功の目安です。 |
要求(スコープ)の変更は受け付けません。プロジェクトの後半にそれが必要な場合は、変更要求として扱います。 | 要求(スコープ)は柔軟なままです。どんな種類の変更も、プロジェクトの後期であっても、受け入れます。ウェルカムです。 |
プロジェクト全体をコントロールすることが私の仕事です。 | プロジェクト全体をコントロールすることは可能ではありません。チームをアジャイルの安全地帯にいれることが、唯一コントロールできることです。 だから、私はチームがよりアジャイルをうまく使えるようにコーチします。 |
タスクを完了し、成果物を提供することは、進捗と価値の提供を示します。 | 納品された最終製品のみが進捗と価値の提供を示します。 |
一般に、計画駆動プロジェクトマネジメントの根底にある信念は、この単純な事実に打ち消される:重力は働く。
- 顧客のニーズが変わった:重力。
- チームができることは、彼らにしか知られておらず、時間とともに変化する。:重力。
- 世界は信じられないほど速いペースで動き、誰も予見できない状況を作り出す。:重力。
- 他人はコントロールできない。コントロールできるのは、ただ一人。自分だけ。:重力。
アジャイルは、重力を受け入れ、その実践と原則の中で引力に対応する。 Lyssa Adkinsの書籍はこれしか読んだことがないのですが、非常にためになります。示唆に富んでているですよね。