実力派たちの成長戦略と坂の上の坂
実力派たちの成長戦略 30代、40代は「ビジョナリー・プロフェッショナル」となれ! を読みました。
タイトルはすごい良いと思いました。Amazonでポチッとしたくなる。注意を引きますね。 書いてあることは、様々な自己啓発者がギュッとまとまったような内容でした。 著者は「イメージ」という言葉で開眼したと書かれていますが、ただ、そのときの具体的なイメージが書いていなかったので、読者としては???という感じがしちゃいました。 「そのときのイメージの内容が知りたいんだよぉォォ!章終わっちゃったよ!」 全般的に言えるのは、ご自身の弱みを見せていないところで、敬遠されてしまうのかな、と思いました。 著者の経験談を深く展開して、 こうだった、ああだった、こんなところで失敗した、この部分が敗因だったかな、だからこうイメージした。でもダメだった、だからもっと別の切り口でイメージした。 となっていれば、もっと取っ付き易い本になっていたかもしれません。共感を呼べるので。 要は、取っ付きにくいんですね。 大前研一さんの著書も自信満々感ありますが、あの方は随所に自分をひけらかしているので、「仕方ねーなぁー、もぉー、言ってることはわかるんだけどよぉー。(でもやってることと考えていることがすげー)」という感じで読み進められるのですが、本書は途中で読むのを止めたくなっちゃう。なんだろう、人間味が無いというか。読み物として面白くないのかな。 この本と対象的なのは、藤原和博さんの「坂の上の坂」。
藤原さんの(そう!ここで、「著者の」って言いたくない。「藤原さんの」って言いたくなる、そんな本。文庫の表紙もいい味出してる。温かい感じがする。)紆余曲折、悩み、失敗、考え(過程)、成功をオープンにして書いてくれている。読み物として面白いです。 内容は「実力派たちの成長戦略」と同じで、定年後に路頭に迷わないために、今からしておくべきこと、ということなんだけど、なんなんだろうか、この違いは。 この違いは、「自分を曝け出すかどうか」だと思います。 とりわけ「弱み」ですね。 藤原さんの場合、病気になられたということもありますが、もちろん、凡人には出来ないことが多々書いてあるんだけど、なんか頑張ればオレにもできるんじゃないかな、って思わせてくれる。 こんな自分です。こんなことがあって、正直参っちゃってました。でも考えて、実行してみました。そしたら出来ました。 こんな自分でも出来ます。あなたにも出来ますよ。 っていうのだと、すごい共感が湧きますね。 体験談を語るならば、弱みも見せないとダメですねぇ。